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糸柳ブログ

2022.11.22糸柳便り

温泉の美肌効果は?四大美人泉質・三大美人の湯・美肌の湯を紹介

「温泉は美肌によい」というイメージも定着していますが、実は温泉の含有成分によってその効果に違いがあります。今回は、「四大美人泉質」の基礎知識と、日本三大美人の湯・日本三大美肌の湯とされる温泉情報、さらにおすすめの温泉地も紹介しています。


温泉は、温熱効果やリラックス効果などさまざまな効果・効能があり、体によいと言われています。また、温泉の含有成分によってもどのような効果が期待できるかは異なります。

巷では、「温泉は美肌によい」というイメージも定着していますが、温泉の含有成分によってはさほど効果が期待できない可能性もあることに注意が必要です。

では、美肌効果が期待できる温泉にはどのような含有成分が含まれているのでしょうか?当記事では、美肌効果が期待できる「四大美人泉質」の基礎知識と、日本三大美人の湯・日本三大美肌の湯を紹介します。最後には、美人・美肌の湯として人気の山梨県にあるおすすめ温泉も紹介しているので、温泉女子旅を予定している方や温泉選びに迷っている方はぜひご覧くださいね。
 

美肌効果の温泉なら「四大美人泉質」をチェック!

温泉とひとくちに言っても、特に療養に役立つ温泉のことは「療養泉(りょうようせん)」と呼びます。療養泉には、お湯の性格・性質を表す「泉質」の名前がつけられていることが基本です。

また、泉質にはそれぞれ適応症があり、適応症の中にも泉質に関わらず共通する「一般的適応症」と、泉質によって定められる「泉質別適応症」の2つがあります。

一般的適応症には、筋肉や関節の痛み・こわばり、自律神経の乱れやストレスによる諸症状が挙げられます。いわゆる、温泉そのものの一般的な効果・効能がこれにあたると言えるでしょう。

一方で、泉質特有の泉質別適応症は、温泉の含有成分にもとづいて分類されることが特徴です。ここでは、泉質別適応症の中でも、特に美肌に対する効果が期待できる温泉成分について紹介します。

(出典:環境省「温泉療養のイ・ロ・ハ」/https://www.env.go.jp/nature/onsen/docs/ha.pdf
 

炭酸水素塩泉

炭酸水素塩泉は、塩類泉の一種であり、美肌の湯としても有名な泉質です。不要な角質を洗い流して皮膚の表面をさらさらにさせる作用があり、切り傷や肌荒れ・肌疲れなど、さまざまな肌トラブルの緩和が期待できます。

また、炭酸水素塩泉は「重曹泉」と「重炭酸土類泉」の2種類があります。重曹泉は前述した美肌の湯として有名な泉質であり、重炭酸土類泉は入浴用としてだけではなく、飲泉としても用いられていることが特徴です。

炭酸水素塩泉の入浴後はお肌の水分が蒸発しやすくなるため、特に乾燥肌の方は入浴後にすぐ保湿ケアを行うようにしましょう。

硫黄泉

硫黄泉は、温泉1kgあたり2mg以上の総硫黄が含まれた温泉のことです。温泉らしさを感じる「ゆで卵が腐ったようなにおい」が特徴的であり、メラニン分解を促すことから「シミ予防の湯」とも言われています。

また、硫黄泉は「硫黄型」と「硫化水素型」の2種類があります。硫黄型は解毒・殺菌効果があり、綺麗なエメラルドグリーンの色が特徴的な泉質です。硫化水素型は乳白色が特徴的な泉質で、皮膚への浸透効果が高く代謝の促進も期待できる一方で、刺激が強い温泉なためアクセサリーが変色する可能性があることに注意しましょう。
 

硫酸塩泉

硫酸塩泉は、温泉1kgあたりガス性の物質を除く溶存物質量が1,000mg以上含まれた温泉のことです。保温効果・保湿効果が高く、肌をコーティングする効果もあることから、「傷の湯」や「美肌の湯」とも呼ばれています。

また、硫酸塩泉は含有成分によって細かく「芒硝泉(ナトリウム硫酸塩泉)」「石膏泉(カルシウム硫酸塩泉)」「正苦(くみ)泉(マグネシウム硫酸塩泉)」の3つに分けられます。美肌効果が期待できるのは、石膏泉(カルシウム硫酸塩泉)です。
 

アルカリ性単純温泉

アルカリ性単純温泉とは、温泉1kgあたりガス性の物質を除く溶存物質量が1,000mg未満・源泉温度が25℃以上・pH8.5以上の温泉のことです。柔らかい肌触りで、肌への刺激が少ないことが特徴と言えます。お肌の不要な角質を流れ落とす働きもあり、入浴後の肌がすべすべになることから「美人の湯」とされています。

また、アルカリ性単純温泉は単純温泉の一種です。pH値が8.5未満7.5以上の場合は弱アルカリ性単純温泉となります。pH値が高ければ高いほどお肌の不要な角質を除去する働きが強まるとされているため、美肌を目的に入浴する場合はpH値に着目することがポイントです!

日本三大美人の湯とは?

全国にある温泉の中には、「美人の湯」として人気の温泉も数々存在します。美人の湯とは、いわゆるアルカリ性系の温泉のことです。ここでは、全国各地から多くの方が訪れる、大人気の「日本三大美人の湯」を紹介します。
 
龍神温泉(和歌山県)
龍神温泉は、和歌山県の日高川沿いに位置した、約1300年もの長い歴史があるとされる温泉です。龍神温泉の泉質は弱アルカリ性のナトリウム炭酸水素塩泉で、美人の湯として定評があります。
 
湯の川温泉(島根県)
湯の川温泉は、島根県出雲市にある温泉です。神話時代では、恋した大国の主命を追いかける旅の道中に湯の川温泉に立ち寄ったことで、より一層美しくなったという言い伝えがあります。主な泉質は弱アルカリ性のナトリウム・カルシウム・硫酸塩・炭酸水素塩泉で、独特の肌触りと濁りが特徴です。
 
川中温泉(群馬県)
川中温泉は、群馬県西部の吾妻渓谷温泉郷にある温泉です。川底から自然に湧出していることから、この名が付きました。主な泉質はカルシウム硫酸塩泉で、お肌の保湿効果や代謝の促進が期待できます。紅葉名所としても知られており、シーズン時は美しい紅葉景色とともにリフレッシュできるでしょう!

日本三大美肌の湯とは?

日本には、美人の湯だけでなく美肌の湯も存在します。美肌の湯も美人の湯と同様に、アルカリ性が主な泉質となっており、その違いと由来はしっかりと判明されていません。いずれにしても、美肌に対する何らかの効果が期待できる温泉と考えてよいでしょう!

ここからは、日本三大美人の湯と同様、全国各地から多くの観光客が訪れる「日本三大美肌の湯」を3つ紹介します。
 
斐乃上温泉(島根県)
斐乃上温泉は、島根県の奥出雲に位置する温泉です。主な泉質はアルカリ性単純温泉で、美肌効果のほか、疲労回復効果や冷え性の緩和も期待できることから、女性には特に人気となっています。
 
嬉野温泉(佐賀県)
嬉野温泉は、佐賀県の嬉野市にある温泉です。主な泉質はナトリウム炭酸水素・塩化物泉で、入浴するとお肌が保湿されたかのようにしっとりとすることが特徴となっています。嬉野温泉通りには美しい川もあるため、通りを散歩して温泉情緒を満喫するのもおすすめです。
 
喜連川温泉(栃木県)
喜連川温泉は、栃木県のさくら市にある温泉です。主な泉質は硫黄や鉄分が含まれたナトリウム塩化物泉で、やや珍しい泉質となっています。とろけたお湯が肌を優しく包み込んでくれて、美肌効果のほか疲労回復効果も期待できるでしょう。

美人・美肌の湯なら山梨の「石和温泉」もおすすめ

温泉旅行先として日本三大温泉は大人気ですが、そのほかにも美人・美肌の湯として愛されている温泉は多く存在します。その中でも特におすすめしたいのが、県内最大規模・豊富な湯量を誇る「石和温泉」です。

石和温泉は、山梨県甲府盆地の中央あたりに位置する、笛吹市旧東八代郡石和町にある温泉地です。主な泉質はアルカリ性単純温泉で、美肌効果を求める方や慢性的な疲労、冷え性でお悩みの方におすすめと言えます。高速バスも通っているため、県内での日帰り温泉先としてはもちろん、温泉ツアー先としても選ばれており、日々観光客で賑わっています。

日本全国の温泉ファンもこぞって選ぶ石和温泉を体験するなら、唯一の老舗旅館である「糸柳」にぜひ宿泊してみてはいかがでしょうか。創業143年の歴史ある糸柳は、敷地内から湧き出た良質かつ新鮮な温泉が魅力です。開放感のある大浴場、そして風情ある貸切風呂は、どちらもまた違った雰囲気を楽しめるでしょう。

糸柳は「JR石和温泉駅」より徒歩3分の位置にあるため、アクセスのしやすさも抜群です。石和温泉を楽しむなら、ぜひ糸柳をお選びください。

まとめ

療養に役立つ温泉は「療養泉」と呼びます。療養泉にはそれぞれお湯の性質を表した泉質が名付けられており、美肌効果が期待できる泉質は主に「炭酸水素塩泉」「硫黄泉」「硫酸塩泉」「アルカリ性単純温泉」の4つです。

日本には、日本三大美人の湯・日本三大美肌の湯があります。いずれもアルカリ性温泉が特徴で、それぞれに厳密な違いがあるわけではありません。島根県には美人の湯・美肌の湯いずれも存在するため、温泉巡りの旅行先としておすすめです。

また、山梨県甲府盆地のほぼ中央に位置する「石和温泉」も、美人の湯・美肌の湯として定評があります。唯一の老舗温泉宿である「糸柳」では、敷地内から湧き出た良質な温泉を楽しめます。リフレッシュ作用のみならず、美肌効果も目的に温泉を楽しみたいという方は、ぜひ石和温泉・糸柳をご利用ください。